司法試験の論文試験が、2026年から手書きではなくパソコンで回答する方式に変わるそうです。
司法試験経験者はみんな驚きのニュースではないでしょうか。
司法試験は、論文式試験8科目と短答式試験3科目を4日かけて行う「現代の科挙」です(言い過ぎ)。
そのうち論文試験は、各2時間(選択科目は3時間)かけて回答を手書きで仕上げます。
指にタコができるのはもちろん、試験終わり際になると手がガクガクになりながら必死で文字を書きなぐっていたものです。
書くのが本当に大変なので、少しでも書きやすいペンをいろいろ当たった結果、行きついたSARASA(約100円)を今でも愛用していることはまた別の機会に話します。
しかし、弁護士が実務で手書きで書面を作っていたのは、それこそ科挙の時代くらい昔のことです(ちょっと言い過ぎ)。
採点者も解読にさぞや難儀しているはずです。
おそらく受験生はみんな、何のための苦行なのか意味が分からないまま手書きで文字を書きなぐっていたことでしょう。
その悪しき伝統が変わるのは、驚きです(これからの受験生がうらやましい)。
これからの司法試験ではブラインドタッチ能力も求められるということですね。