弁護士として3年間を過ごした北海道留萌市で、JRの留萌本線・石狩沼田-留萌間が廃止されました。
廃止が決まってからは、あっという間にその時が来てしまいました。
実は、私自身も留萌本線に乗ったのは一度しかありません。
北海道は究極の車社会です。
道民のみなさんは数百キロ単位の移動も自家用車で普通に走ります。
留萌を見ると、高規格道路が延伸され、車や高速バスが鉄道よりもますます早く、便利になってしまいました。
そのため、廃止は止められない流れだったように思います。
ただ、とても静かな留萌の夜の中、決まった時間に遠くから静かにやってくる鉄道の音がもうなくなってしまったと思うと、何とも言い難い気持ちになります。
「決まった時間」と言いましたが、冬季や大雨の日には何時間も遅れてその音が聞こえてくることもあったものです。
利用者は少なくても、利用する人のために極寒の地の鉄道を支えてきた方々にはただただ頭が下がります。
長年、お疲れ様でした。