京都弁護士のおいでやす日記
Blog

2020年09月

弁護士と税法

2020年9月29日  【相続のお話】, 【税務・税金のお話】 

『税理士のための相続法と相続税法 法務と税務の視点』(税理士小池正明著)を読了しました。

相続法のあらゆる規定・要点について、法務の視点と税務の視点から詳細な解説がされています。

「税理士のための」とありますが、弁護士にとっても勉強になり、使い勝手もよい良書です。

相続という分野を専門家として扱うのであれば、法務と税務双方の知識が必要になります。

例えば、2名の相続人が同額の遺産を相続したとしても、被相続人(故人)との関係によっては相続税額の大幅な軽減がされたり(配偶者控除)、逆に加算されることもあります(兄弟姉妹などの2割加算)。

はたまた、不動産について小規模宅地等の特例を利用できれば、その不動産を相続した相続人の相続税額は他方よりも少なくなるでしょう。

遺産を平等に分けたつもりだったのに、後で相続税額を見て「話が違うじゃないか!」ということにならないように、弁護士も税務を意識しつつ相続法を使うことが必須というわけです。

相続・遺産分割を弁護士に依頼する方は、その弁護士が最低限の税務の知識を有するのかをご確認されるべきでしょう。

 

西京極のインドカレー店

2020年9月27日  【ごちそうさまでした】 

インドカレーに出会ったのは大学生の頃でした。

それ以来日本のカレーライスとは違うスパイシーな味と、異国情緒漂う店内・接客が癖になってしまい、行く先々でインドカレー店の門をたたくようになりました(日本のカレーライスもそれはそれで好きです。)。

こちらのインドカレー店はカレーがどの味も美味しく、メニューも豊富です。

店内も広々・スッキリとしており、店員さんの元気も◎なのでお客さんも多いのですが、テイクアウトもできるので利用しやすいです。

次は何を頼もうかな。。

ごちそうさまでした。

(@タージマハールエベレスト)

配偶者居住権

2020年9月26日  【相続のお話】, 【税務・税金のお話】 

今年4月1日から施行された改正相続法の目玉の1つが「配偶者居住権」です。

被相続人(故人)の配偶者が被相続人の死後も住み慣れた自宅に住み続けられるように、この権利が新設されました。

自宅が被相続人名義の場合、被相続人の死去に伴い自宅も遺産分割の対象となります。このような場合、配偶者と他の相続人(子など)との関係が悪いときには、配偶者が自宅を確保するのと引き換えに預金等を相続できなくなったり、自宅の確保をあきらめざるを得なくなるケースがありました。

しかし、今回の改正で、配偶者が自宅の所有権を他の相続人に譲りつつも、自宅に居住し続けることができる権利(配偶者居住権)が新設されました(配偶者居住権には長期と短期がありますが、今回は長期配偶者居住権についてお話します。)。

配偶者が配偶者居住権を取得すると、配偶者は自宅の所有権を取得するわけではなく、あくまでも居住権だけを取得する形になります。そのため、その分だけ配偶者の相続分(相続できる遺産額)に余剰ができ、配偶者は預金等を取得することもできるようになります。

つまり、配偶者は自宅に居住し続けつつ、今後の生活費もしっかりと確保できるようになるわけです。

しかも、この配偶者居住権は、終身(!)にわたり無償(!)で建物を使用し続けられるというとても強い権利になっています。


さらに言えば、配偶者居住権は節税にも利用できます。

例えば、自宅を所有していた父が死去して、母が自宅の配偶者居住権を取得し、子が自宅の所有権を取得したケースを考えましょう。

配偶者居住権自体にも相応の財産的価値があるため、父が死去した時点で子が相続する財産の価額は、自宅全体から配偶者居住権の価額を差し引いた金額にとどまります。それに対し、母は配偶者居住権を相続しますが、相続税の配偶者控除や小規模宅地等の特例を利用すれば相続税額を軽減できます。

そして、その後母が死去すれば配偶者居住権は消滅しますが、自宅の所有権は既に子に移っています。そのため、母の相続に当たっては自宅についての課税関係は一切生じないことになります。

つまり、①配偶者居住権を利用せずに父から子が自宅所有権全てを相続したケースや、②父から母が自宅を相続した後、母から子が自宅を相続したケースと比べると、母が配偶者居住権を取得しつつ子が自宅の所有権を取得した方が相続税の総額は少なくなるというわけです。

とても有用な制度ですので、相続対策・相続税対策に積極的に活用したいところです。


ただし、配偶者居住権は遺言によって配偶者に取得させるのがベターですが、「相続させる遺言」ではなく「遺贈」によらなければなりません(民法1028条1項2号参照)。

また、相続税については個々のケースによって結論も変わりますので、配偶者居住権の活用前には具体的なシミュレーションが必須です。

配偶者居住権を利用したい方は、相続や税務に詳しい弁護士・税理士に必ずご相談ください。

(写真は雨上がりの京都の夕焼けです。)

太秦天神川のイタリアン

2020年9月25日  【ごちそうさまでした】 

右京区役所目の前に、気軽に入れるイタリアンを見つけました。

時間がない時はすぐにおいしくお昼を済ませられ、少しゆっくりしたい時も1人でリラックスできる、そんな入りやすいお店です。

デザートもおいしかったですよ。

ごちそうさまでした。

(@洋食&イタリアンきあっそ太秦天神川店)

セミの抜け殻

2020年9月23日  【京都の日常】 

セミの抜け殻です。

北海道で3年間暮らしていましたが、セミにとっても北海道の環境は過酷すぎるのか、セミの声を聞くことはほぼありませんでした。

それ以前には暑い東京に10年近く住んでいましたが、コンクリートジャングルの中ではやはりセミの声を聞くことはなかなかありませんでした。東京では冬に寒いと感じる以外にあまり四季を感じなかったように思います。

セミの抜け殻を触ったのも子どもの頃以来ですが、京都はまだまだ身近に自然が残っている町なのだと感じます。

大人になって初めてセミの抜け殻を見ると、透明で美しく、よくできた造形に見入ってしまいました。

この状態でも虫として十分に完成された形だと思えます。

足の先端のあたりなど、どうやって脱皮しているのでしょうね。

カマキリ

2020年9月22日  【京都の日常】 

美山かやぶきの里で出会ったカマキリです。

カマキリなんて久しぶりに見ました。

こうやって見ると、透き通るような綺麗な黄緑色をしています。

もう秋ですね。

美山かやぶきの里

2020年9月21日  【京都の日常】 

一度足を運んでみたいと思っていた、美山町(現京都府南丹市)のかやぶきの里に行ってきました。

集落全体が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、大きくて整った形の茅葺屋根の建物が立ち並んでいます。

7年前に訪れた白川郷と比べると、素朴でこじんまりとしていて、より自然体に感じました。

こちらの住宅の多くは江戸時代中期以降に建てられたものだそうですが、茅葺屋根は数十年ごとに葺き替えが必要とのことです。

遠くから見ても近くから見ても大きな屋根が美しく整えられており、これらを維持し続けるにはさぞや知恵と労力が必要だったろうと思います。

とても印象的な風景ですが、家々では普通に住民が生活されており、「他人のお宅をご好意で見せていただいている」という気持ちは必須です。

写真手前は、白い花が満開の蕎麦畑です。

雑誌くらいのノートPC

2020年9月20日  【弁護士のお仕事】 

ノートPCを買い換えました(dynabookP1G6)。

処理速度や容量はもちろんですが、今回は軽さも非常に重視しました。

体がどこにあっても事務所内と同じように働きたいので、ストレスなく持ち運べるものにしたかったのです。

家電量販店のたくさんのモデルを全て指でつまんで持ち上げていった結果、100グラム単位の区別なら指先でできるくらいに指先が進化しましたが、最終的には他スペックも考慮して859グラムのこのモデルに決めました。

700グラム台のものもありましたが、859グラムでも指数本で持てるくらい軽いです。

ちょっとした雑誌を持ち運ぶ感覚で持てるので、良い買い物をしました。

新風館

2020年9月18日  【京都の日常】 

烏丸通沿いの商業施設・新風館に行ってきました。

以前からあった施設が今年6月にリニューアルオープンしたのですね。

1930年代に建てられたレンガ造りの洋館を残しつつ、独特のデザインの新建物と木々がミックスされており、なかなか存在感があります。

オシャレハードルもなかなか高めですが、ファッション、飲食などいろいろな店舗も入っています。

オープンから3か月が経っていますが、平日昼にもかかわらず多くの人がランチや買い物に訪れていました。

オシャレですからね、人気があるのもやむを得ないと思います(ランチが早々と売り切れていました。次こそは!)

洒落た喫茶店

2020年9月16日  【ごちそうさまでした】 

四条でオシャレな喫茶店を見つけました。

買い物に疲れた時に涼むのにもってこいの空間です。ランチメニューもあります。

また使わせていただきます。

ごちそうさまでした。

(@神乃珈琲京都店)

自己紹介

  • 弁護士・税理士 河本晃輔
  • 京都弁護士会所属
  • 洛彩総合法律事務所(京都市右京区西院平町7クラエンタービル2階)
  • 京都で生まれ育つ。14年にわたる東京・北海道暮らしを経て京都に復帰。現在京都人のリハビリ中。
  • 趣味:旅行、アジア料理、パクチー、サイクリング、野球観戦、旅館探しなど
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