相続案件ではとても古い戸籍謄本を取り寄せます。
ある程度古い戸籍は全て手書きになり、明治期のものとなると達筆すぎて読めないものも出てきます。
人に読ませるつもりがない戸籍もあり、解読作業も一苦労です(嫌いではない)。
明治期の戸籍に相対する時には、弁護士とは別の能力が必要になるわけです。
そんな厄介な古い戸籍ですが、先日とある町から取り寄せた古い戸籍を見て驚きました。
明治期のものなのに、なんとご丁寧に全てワープロで打ち直してあるではありませんか。
一見すると平成の戸籍のように見えます。
しかし、載っている方々は明治の人々です。
このようにワープロで再生された戸籍は初めて見ましたが、おかげでとてもはかどりました。
ひょっとして町にある手書き戸籍を全部ワープロで打ち直したのだろうか。
とても心理的に余裕がある町なのでしょう。
もしくは、戸籍マスター(戸籍マニア)の役場職員がいるのかもしれません。