
『税理士のための相続法と相続税法 法務と税務の視点』(税理士小池正明著)を読了しました。
相続法のあらゆる規定・要点について、法務の視点と税務の視点から詳細な解説がされています。
「税理士のための」とありますが、弁護士にとっても勉強になり、使い勝手もよい良書です。
相続という分野を専門家として扱うのであれば、法務と税務双方の知識が必要になります。
例えば、2名の相続人が同額の遺産を相続したとしても、被相続人(故人)との関係によっては相続税額の大幅な軽減がされたり(配偶者控除)、逆に加算されることもあります(兄弟姉妹などの2割加算)。
はたまた、不動産について小規模宅地等の特例を利用できれば、その不動産を相続した相続人の相続税額は他方よりも少なくなるでしょう。
遺産を平等に分けたつもりだったのに、後で相続税額を見て「話が違うじゃないか!」ということにならないように、弁護士も税務を意識しつつ相続法を使うことが必須というわけです。
相続・遺産分割を弁護士に依頼する方は、その弁護士が最低限の税務の知識を有するのかをご確認されるべきでしょう。