京都弁護士のおいでやす日記
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2021年03月16日

「親権」が死語になる?

2021年3月16日  【気になる記事】 

今日の京都新聞朝刊に、「親権」という用語の見直しの話があると出ていました。

有識者の研究会が法制審議会に提案したとのことなので、まだまだ検討段階のようですが。

「親権」というと字面から親の権利であるとイメージしがちですが、その本質は親が子に対して果たすべき務めであり、海外でも親権に当たる用語は「親責任」、「親の配慮」などに置き換えられているとのこと。

研究会が置換え候補として挙げた用語は、「責務」や「責任」だそうです。


権利者は親ではなく、養育を受ける権利を持っている子どもの側なので、「親権」という用語が実態にそぐわないというのは確かにそのとおりです。

離婚協議の場面で、(主に男性側から)子どもを育てるのは任せるが親権者には絶対に自分がなる、といった主張がされることがときどきあります。

このような主張は保守的な地域や家庭でされることが多いように感じますが、まさに「親権」が親の権利だという誤解からきているものだと思われます。

「親権」が「責務」というワードに代われば、そのような主張がされることはなくなるのではないでしょうか。


ただ、「親権」という言葉にはとても馴染んでしまっていますので、耳や頭が戸惑うところもあります。

「親権を取得する・主張する」という言葉が「責務を取得する・主張する」といった言葉に代わるかもしれないわけですよね。

「親権」という権利的な用語が「責務」という義務的な用語に代わると、イメージも正反対になります。

「親権」は法律用語であるだけでなく広く一般的に使われている用語なので、本当に実現すれば大きな話になりそうです。

自己紹介

  • 弁護士・税理士 河本晃輔
  • 京都弁護士会所属
  • 洛彩総合法律事務所(京都市右京区西院平町7クラエンタービル2階)
  • 京都で生まれ育つ。14年にわたる東京・北海道暮らしを経て京都に復帰。現在京都人のリハビリ中。
  • 趣味:旅行、アジア料理、パクチー、サイクリング、野球観戦、旅館探しなど
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